VHF
超短波(ちょうたんぱ : VHF、Very High Frequency)は超短波帯 (30MHz〜300MHz) の周波数の電波をいう。波長は1m - 10m。
伝播の特徴としては、電離層では普通反射せず、地表波は減衰が大きく利用しにくいため、空間波による見通し範囲の通信が基本となる。また、スポラディックE層やラジオダクトによる異常伝播で遠くの送信局の妨害を受けることもある。
業務用移動通信・無線航法 (ILS)・航空無線・船舶無線・同報無線・地上アナログテレビジョン放送やFM放送、地上デジタル音声放送、アマチュア無線(50MHz帯、144MHz帯)で利用される。テレビのチャンネルでは1〜12chがVHFである。テレビ局割り当てでは周波帯の離れた3ch〜4ch間を除き干渉しやすいため隣接しない番号になっている。
「超」が付いたのは、20世紀始めまでは電波は短波までだと思われていたため。短波を上回る短波長の高周波の存在が確認されて付いた。もちろんその後も更に短い波長の高周波が確認され「極超―」「超高周波」などと苦肉の策で命名されている。