子どもの安全対策

近年、子供を狙った犯罪が多発しています。犯罪に遭わないためには、どのような犯罪が多いのかを知り、大人が注意することが重要です。地域コミュニティでの活動や、学校での取り組み、防犯カメラや非常連絡システム、位置確認システムなどの導入など様々なツールを用いて子どもの安全を守る必要があります。このように、子どもの防犯対策は、個人・家庭・学校・地域のそれぞれの単位で連携をして行いましょう。その中で、子どもと「安全対策」「学校の中での生活」「友達関係」などに関して話をしておく事も必要不可欠といえます。

子どもを狙った犯罪の発生時刻は、主に朝の登校時と、下校時から夕食時までの時間帯です。外での暴行・傷害の他に、駐車場や駐輪場における窃盗も多発しています。また、深い心の傷を負ってしまう危険のある性犯罪も子どもを狙った犯罪の中では多くの割合を占めているため、注意が必要です。それらの犯罪は子どもが一人で外にいるときに多く発生しています。

場所別の対策としては、以下の点があります。

公園

見通しの悪い場所にある公園や、他に人が遊んでいない公園は避ける。遅い時間に子どもだけで遊ばせない。明るい時間帯でも大人の目がある所で遊ばせる。路上駐車に人が乗っている場合は注意する。近づかない。防犯カメラがある公園を選ぶ。

エレベーター

知らない人と二人っきりにならないように気をつける。万が一乗り合わせた場合は近くの階で降りる。エレベーター内やエレベーターホールなどに防犯カメラを設置してあるか確認する。自宅の鍵を開ける時は、周りに人がいないか確認してから開け、誰もいない時も家の中に「ただいま」と声をかけるようにしておく。

道路

繁華街を避けるようにし、路上駐車の車には近づかない。一人での登下校を避ける。誘拐の誘い文句に騙されないように、子どもに言い聞かせておく。名前を呼ばれると安心してしまう事があるので、カバンなどに大きな名前を書かない。

一人で家にいる時は、戸締りを徹底しましょう。合鍵を郵便受けなどに置いておかない。また、来客の場合は必ずインターホンなどで確認をし、親が不在であることを伝えないようにする。自転車置き場など、人目の付かない場所にはライトや防犯カメラを付けておく。

子どもへの注意事項として、防犯ブザーや携帯電話はすぐに取り出せるところにつけておくことや、いざという時の110番の家マークやコンビニの場所を確認しておきましょう。また子どもが被害に遭った場合、親に怒られるのではないかと恐れ親に話さないことが多いため、子どもとのコミュニケーションを普段から充分に取っておく事も重要です。子どもの様子が普段と違うと感じた場合には、優しく声をかけてあげることが大切です。また、地域で協力して防犯パトロールを行い、通学路や駐車場に防犯カメラや人感ライトの設置を進め、人の「目」を増やすことが犯罪の予防に効果的です。